困ったときの社会資源:生活支援や就労支援編
心理教育
2020年11月6日
精神科デイケア 精神障害者の社会復帰のために日中行われる、集団でのリハビリのこと。通所して、文化活動や訓練、SSTを行う。利用者同士の交流や居場所としても機能する。各デイケアごとに得意分野が異なるので、見学をしてから通うようにする。
リワークプログラム ストレスや発達障害などを理由に休職し加療している人や、再就職を目指している人への、再発予防のためのプログラムを行う。医療機関からの紹介が必要となる場合もあるので、まずは各施設に問い合わせ・見学の申込から行う。
ショートステイ(短期入所) 障害者と同居している家族の事情などを理由として、施設に短期間の入所をし、必要に応じて生活の支援を受けるもの。施設によってシェルター的な理由を支援してくれる場合がある。使用のためには障害福祉サービス受給者証が必要。しかし精神障害者の新規の受け入れはなかなか難しい場合も・・・
グループホーム 精神・身体・知的などのさまざまな障害を持つ人が、支援員からの介護や日常生活援助、相談援助を受けながら共同で生活をする施設。住居を必要とするが、退院先がない、家族とうまくいかないが経済的な心配や病状の心配から一人暮らしが難しい、という人にとって選択肢となる。障害程度区分によって使える施設が変わってくる。
自立援助ホーム なんらかの理由で家庭にいられなくなり、働かざるを得なくなった原則として15歳から20歳までの青少年達に暮らしの場を与える施設。親代わりになってくれる人と一緒に暮らす、シェアハウスというイメージ。親からの虐待、ネグレクトを受けた子どもがほとんど。児童相談所による支援の一つなので、使用したい場合は児相に連絡する。
居住介護支援 ホームヘルパーに似た制度であり、小さな子どもがいる場合に利用することができればよい。しかし、精神障害や発達障害などは「見えにくい」ことから、家事支援など受けられないこともあるとのこと。使用のためには障害福祉サービス受給者証が必要。
就労移行支援 一般企業への就職を目指す障害のある人を対象に、就職に必要な知識やスキル向上のためのサポートをおこなうもの。利用するためには、障害福祉サービス受給者証の発行が必要になる。自治体の福祉課に通える事業所を紹介してもらってもよい。
就労継続支援 一般就労が難しかった人に対する、福祉的就労サービス。A型は雇用契約を結ぶため、最低賃金以上の給与が支払われる。B型は雇用契約を結ばない訓練となる。事業所によって作業内容は異なるので、事前見学するとよい。
就労定着支援 就労移行支援、就労継続支援A型、就労継続支援B型、生活介護、自立訓練サービスを経て一般就労をした人が、その後も受けることができる継続的サービス。
参考文献
- 宇樹義子(2019)発達系女子 の明るい人生計画 ―ひとりぼっちの発達障害女性、いきなり結婚してみました 河出書房新社